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平成十六年十一月五日(金曜日) 午後一時開会
=小委員長(舛添要一君)=
ただいまから憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会を開会いたします。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
このたび小委員長に選任されました舛添要一でございます。
小委員会の運営に当たりましては、小委員の皆様方の御指導と御協力を賜り、公正かつ円満に進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
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=小委員長(舛添要一君)=
松井孝治君。
=松井孝治君=
今の荒井先生のお話にも幾つか触発された部分もあるんですが、今日は選挙制度が中心の議論だったと思いますけれども、選挙制度を考える上で、やっぱり今おっしゃったような衆参の役割分担というものをどう決めていくのかがむしろ先にあるのかなという気がいたしました。次回の小委員会はむしろ役割分担の議論が中心と聞いておりますので、そこで議論すべきことかもしれませんが。
といいますのは、例えば有名なドイツの連邦参議院というのは、やはり地方間の、あるいは国と地方の調整、財源調整等も含めて、この調整を行う。あるいは、地域の行政に非常に密接な国の政策についてのチェックを行うということでもって、地域代表ということで州からの具体的な首長さんなんかが連邦参議院議員として任命されているということになっているわけですね。ああいう選挙制度を取るという考え方もあるわけですが、その背景には、やっぱり参議院がどういう役割を担うかということがあっての話だと思うんです。
参議院で決算重視ということは、参議院側で、改革協の議論も含めて幅広く認知されているところでありますが、決算重視であれば、先ほどから問題になっているように、ある種の利益相反のある執行権とのどれだけの隔離を我々が自己抑制でもって行うのか、そういう議論が必要になってくるでしょうし、当然、決算重視、今、荒井先生が時差分業ということをおっしゃいましたけれども、決算重視、それは何のために決算するのかというと、次の予算における資源配分を変更するためのレビューでありますから、そうだとすると、やはり衆議院と参議院が同じような会期で議論をしていていいのかという問題が出てこようと思います。
会期不継続の原則をどうするかということと、また、必ずしも従属関係ではなくて、会期不継続であったとしても、会期をむしろ、例えば今、今年の場合、十一月の二十日前に決算が出てくるわけですが、そうであれば、参議院は必ず制度的に予算編成の前にきちっとした秋のセッションを持って審議を稠密に行うというようなことも必要になってくるかもしれません。
いずれにしても、この選挙制度にしてもいろんな今の会期の問題にしても、あるいは閣僚を出すか、首相指名権をどうするか、そういった問題にしても、まずやっぱり衆参の役割や分担をどうするのかということを議論しなければいけないんじゃないかと思います。
今日の小林先生のお話は非常に興味深くて、地方区と比例区を融合させたような新たな選挙制度の御提案でありましたけれども、そういう意味では、例えば衆参の分業という意味においては、衆議院との関係が出てきますからどっちがどっちでもいいのかもしれませんが、私、以前の会議でも発言をいたしましたが、今の地域代表、あるいは参議院なんかは一部職域代表的な色彩が現状あるわけですが、それに対して、やっぱり世代の代表という部分が非常に今の日本の政治でいうと希薄であると。
現実には、年金のような中長期的な問題というのは、会派間の対立より、ひょっとしたら物事の本質は、世代間の対立というよりは世代間の利害をどう調和させていくかということが大きな政治課題になっている分野が現実にあるわけでありますが、そこを、世代というものをどう切り分けて選挙制度に反映するのか。これは世代クオータ的なことがあってもいいんじゃないかということを私、前発言したことがあるんですが、そういうことも含めて、じゃ参議院はどういう課題を主として議論するのか。決算のチェックなのか地域間の調整なのか、それとも中長期的な世代間の調整のようなことを議論するのか。そういうことを含めて、やはり選挙制度の在り方も、あるいはいろんな憲法上の規定の在り方を議論する必要があるのではないかと思います。
それからもう一点、最後に申し上げたいのは、やはりこれ、私、諸外国の、例えばオーストラリアの議会なんかも見学して思いましたが、議会が本当にチェック機能を持つんだったら、徹底して、私は決算委員会のメンバーでもありますが、今の決算委員会程度の審議時間ではなくて、徹底して今の国の予算の執行状況を細かくチェックする、あるいは個別の条文というものの整合性みたいなものを、例えば法改正のたびにその改正事項をワンパッケージで議論するんではなくて、本当に条文ごとに逐条審査をきちっとしていく、あるいはその元の規定も含めてチェックをするような、そういう委員会形式というようなものがあってもいいんじゃないか。
いずれにしても、それは衆議院と参議院の役割分担で、どういう機能を参議院は持っていきたいのか、我々が会派を超えてどういう機能を重視したいのか、当然それは衆議院側の思惑もありますから何でも参議院というわけにいかないわけですが、逆に言うと、どういう機能を衆議院の方に譲って、我々はどういう機能に特化するかということを是非これは会派を超えて議論をして、衆議院側に要求をある意味では突き付けていくというような形をしないと物事が動かないのではないかなというような感想を今日持った次第であります。
以上です。
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