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憲法調査会 二院制と参議院の在り方に関する小委員会

平成十六年三月十二日(金曜日)
   午後一時開会
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平成十六年二月十八日憲法調査会長において本小
委員を左のとおり指名した。
                岩井 國臣君
                武見 敬三君
                福島啓史郎君
                保坂 三蔵君
                舛添 要一君
                松村 龍二君
                山崎  力君
                川橋 幸子君
                鈴木  寛君
                平野 貞夫君
                松井 孝治君
                山本  保君
                吉川 春子君
                田  英夫君
                岩本 荘太君
同日憲法調査会長は左の者を小委員長に指名した。
                保坂 三蔵君
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  出席者は左のとおり。
    小委員長        保坂 三蔵君
    小委員
                岩井 國臣君
                武見 敬三君
                福島啓史郎君
                藤野 公孝君
                舛添 要一君
                山崎  力君
                川橋 幸子君
                鈴木  寛君
                平野 貞夫君
                松井 孝治君
                山本  保君
                吉川 春子君
                田  英夫君
                岩本 荘太君
    憲法調査会会長     上杉 光弘君
    憲法調査会会長代理   若林 秀樹君
   事務局側
       憲法調査会事務
       局長       桐山 正敏君
   参考人
       国立国会図書館
       調査及び立法考
       査局政治議会調
       査室主任
       北海道大学名誉
       教授       高見 勝利君
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  本日の会議に付した案件
二院制と参議院の在り方に関する件
 (二院制と参議院の在り方をめぐる論点)
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小委員長(保坂三蔵君)
  ただいまから憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会を開会いたします。
 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
 このたび小委員長に選任されました保坂三蔵でございます。
 小委員会の運営に当たりましては、小委員の皆様方の御指導と御協力を賜り、公正かつ円満に進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。

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小委員長(保坂三蔵君)
 二院制と参議院の在り方に関する件を議題といたします。
 本日は、二院制と参議院の在り方をめぐる論点について、国立国会図書館調査及び立法考査局政治議会調査室主任、北海道大学名誉教授高見勝利参考人から御意見をお伺いした後、質疑を行います。
 議事の進め方でございますが、まず高見参考人に四十分程度御意見をお述べいただきまして、その後、各小委員からの質疑にお答えいただきたいと存じます。

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       〔省 略〕
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小委員長(保坂三蔵君)
 ありがとうございました。
 松井孝治君。

松井孝治君
 松井孝治でございます。
 私の感想は、その参議院の存在理由と言われている、今、武見先生もおっしゃいましたけれども、抑制、均衡であるとか補完というような機能が本来は期待されているにもかかわらず、私も率直に言って、現状において国民の方々からそういう機能を発揮しているというふうになかなか見られていないという認識を持っております。
 では、本来期待されている機能というものは、じゃ、衆議院において果たされているのか、あるいは政府において有効に発揮されているのかというと、私は決してそういうことではないと思うんです。

 今、三位一体の改革ということで地方行財政の改革が行われています。しかし、本来、地域間における財政基盤の違いというものは当然ある。それに対してしかるべき財政調整が行われているかということになれば、こういう機能は十分に行われていない。じゃ、それは政府の中で、あるいは国会も含めて、どこがその機能を担っているかといえば、今であれば総務省の財政局の一部局がその機能を担っているということになっているわけですが、これが、十分なあるいは適切な形で財源調整が行われていないということは恐らく与野党を通じた共通認識ではないか。

 例えばドイツであれば、そういう地域間の財政調整という機能を連邦参議院、まあ上院というんでしょうか、が担っている。そういうことを、本来そのそういう機能、地域間の財政調整という機能は非常に大きな機能、それを日本の中では行政機関の一部局が担っている。あるいは、憲法調査会本体の方でも議論が出ているように、この日本国憲法の解釈というものについて政府の一部局が有権解釈を出している。その内閣法制局に、これは与野党を含めて政府としての解釈を依存しているというような実態がある。

 そこら辺についてはやはりもう少し、先ほどメンバーからも議論がありましたが、本来国権の最高機関としてしかるべき調整をしなければいけない問題について十分な機能を発現していない、したがってそれはどこかで国会としてそういう機能を持たなければいけない。それこそが正に二院制の理由、存在理由と言われているような抑制、均衡。

 私も決算委員会のメンバーですから、参議院の決算重視という方向性が出ていることはこれは結構なことですが、しかし、それにしても本来の決算調査機能というものがこの参議院あるいは国会で十分に持てているのか。霞が関を中心とした行政府において、予算をとにかく積み上げていく、それが十分に執行できているかのチェック能力、あるいは政策評価能力が、国会に本当に十分な人的あるいは情報収集能力もあるかどうかということになってくれば、これはいささか心もとない。会計検査院の機能にしても、憲法機関としての権威はあるんでしょうけれども、本当にその十分会計検査院が機能を発揮しているかということについては、恐らく国民の間にも、あるいは行政府の中にも疑問視する声が多いわけであります。

 そういう意味で、二院制の存在理由と言われるような抑制、均衡、あるいは補完とか補正というような機能について、私は、それは本来参議院が果たすべき役割というものがまだまだ発現していないんじゃないか。そのために、これは平成十二年にも参議院の在り方が、私などは議席をまだ得る前でございますが、議論されていることというのは、非常に、もう一度この小委員会で議論をしてみてはどうか。中長期的な問題について、例えば基本法は参議院優先する、あるいはその極致は憲法でありまして、国家の基本法としての在り方あるいはその解釈について参議院が議論をするということも考えられるでしょうし、地方間の、その意味では地方分権の問題であるとか地域間の格差をどう是正していくのか、あるいは財源調整するなどということも参議院の主要な機能の一つとして位置付けて、同時に今の方向性で出ているように、決算や行政評価機能をきっちりと、霞が関に負けないだけの十分な人的パワーを参議院に集めて、参議院がきちっと抑制、あるいはチェックの院としての機能を果たすべきという方向性は、恐らくは私は、この小委員会で議論していけば、これは与野党の壁を越えてそういう参議院の在り方についてきちんとした方向性が出せるんではないか。

 そのことを正に、これは各会派が憲法の在り方について今議論をしているわけですから、そこに織り込んでいくというような形で、これこそ余り長期を掛けずに、できればこの会期中に大きな方向性について是非この小委員会あるいは憲法調査会本体において議論を迅速に進めていただくことを私としては強く希望いたします。
 以上でございます。

小委員長(保坂三蔵君)
 ありがとうございました。

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