=松井孝治君= 民主党の松井孝治でございます。
川橋委員に引き続き、御質問をさせていただきたいと思います。
まず最初に、参議院事務総長にもお見えをいただいております。ちょっと今日の質問の全体の流れとは異質なんですけれども、まず最初に御質問をさせていただきたいと思います。
私、昨年の十月のテロ特、いわゆるテロ特で事務総長にも御質問をさせていただきました。最近、非常に官邸や国会周辺の警護が厳重になっています。いろんな国際情勢がきな臭くなっている中で、テロの予告等もあり、これは警備、厳重に期していただかなければいけない、言うまでもないことでありまして、昨年のテロ特でも、私、官房長官にも申し上げました。
この国会の警備というのは、国会の中には内閣が使用している部分もあるわけですから、これは政府全体としてこの警備、怠りないようにしていただきたいということで、官房長官からも、国会の方にもお願いをいたしますという御答弁をいただきました。確かに、官邸周辺とか国会議事堂周辺は委員の皆様方もお分かりのように、警備、厳重になったんですが、この国会の中、この国会の中は警察の警備権が及びませんから、今一生懸命、衛視さんを中心として警備をしていただいているわけですが、そこが、本当に、官房長官からも国会にお願いするということで、今日は政府参考人通告をしておりませんが、財務省の方もお見えでございます。
もちろん、財務官、政務官にもお見えで、いただいておりますが、その件について答弁の通告をしておりませんから、事務総長からお答えいただければ結構なんですけれども、本当に、私が事前に聞いた限りでは、別に警備、これだけ周辺は強化をされているけれども、実際、この国会にはモニターが、私が聞いている限り二十か所設置されていて、しかし、そのモニターを見ておられるのは、一人の方が国会議事堂のこのモニター二十か所は見ておられるわけですね。トイレに行くときは代わりますというふうにおっしゃっていましたけれども、それは当然でありまして。その外側を幾ら固めても、内側にだれか侵入する企てとかがあったときにどうするのか。
そこら辺の警備面で、これは十分な対応ができているかというと、人員も変わっていない、これはまあ予算の財政的な制約もあるんでしょうけれども、これは、事務総長、私もテロ特で事務総長にも御質問を申し上げましたし、官房長官にも御質問を申し上げましたが、平成十六年度のこの国会の警備予算、これは人員面も含めて拡充されたんですか。端的にお答えいただきたいと思います。
=事務総長(川村良典君)= お答え申し上げます。
十六年度の警備体制でございますが、議事堂周辺あるいは議員会館周辺につきましては、引き続き、議院運営委員会等の御指示を仰ぎながら、勤務体制見直しを図りまして、より一層の警備の重点化に向けた努力を行うことで警備強化を進めていきたいというふうに思っております。
他方、十六年度予算でございますが、同じく重要施設でございます正副議長公邸、あるいは麹町、清水谷の各宿舎につきまして、防災・防犯カメラの設置強化をお願いしてまいりたいというふうに考えております。
お尋ねありました人員でございますが、十六年度につきましては、衛視班長の級別定数の増加による組織の質の向上をお願いしておりますけれども、引き続き、人員増につきましても必要性につきまして積極的に検討を重ねてまいりたいというふうに思っております。
なお、先生から、昨年十月八日、テロ特において御指摘をいただきました以降、私どもとして講じました警備対策について御説明をさせていただきたいと思います。
議院運営委員長の御指示をいただきまして、議事堂各門の警備強化策といたしましては、正面ボラードの常時使用による進入車両に対する警戒を強化いたしましたほか、議院運営委員会理事会の御決定をいただきまして、本館にございます三つの門のうち構内に入構する門を二門に減ずるとともに、勤務体制見直しによる警備の重点化を図り、万全を期しております。
また、議員会館につきましては、議院運営委員会理事会あるいは議員会館自治委員長の御了承の下に、会館構内の南北の二か所の車両入口に衛視を配置いたしまして、入構する車両の点検等も行っております。また、構内の駐車区分を明確にして、不審車両の早期発見に努めるべく警備を強化したところでございます。三月一日からは、監視ボックスも設けて、警備の万全を期しているということでございます。
=松井孝治君= ありがとうございます。
警備の強化に向けては御努力をいただいているということは、評価をさせていただきたいと思います。
ただ、最近の官邸の警備強化とか、あるいは国会議事堂周辺の警察の方々、警視庁の方々の警備強化に比して、やっぱりちょっと、こう院内の警備は人手も足りないのかもしれませんね。それから、議員会館の警備に至っては、これはちょっと、まあお粗末と言わざるを得ない部分があるかもしれません。ただ、今の現状の人員の限界の下では、それは一生懸命やっていただいているんだと思います。
ここは我々、治安の維持ということで、民主党としても警察官の増員、これは財政制約はあるけれども、やっぱりこれは思い切った増員をするべきではないかという提案をしております。同時に、やはり国民生活を守るといったときに、内閣あるいは国会というのは本当に国民の生命、財産を守るための意思決定をしなければいけない場所でございますので、これは、今日、山下政務官もお見えでございますが、十六年度予算案については、やはりそこの点について格段の配慮がなされているとはちょっと言い難いと思うんですね。
ですから今後とも、是非引き続き、これ、財政面も含めて再度この警備強化の検討はしていただきたい、めり張りを付けていただきたいことをお願いをしておきたいと思います。
事務総長、もう結構でございます。
それで、今日の質問の本題に移らせていただきたいと思います。
これは私、三月八日に、この当院の決算委員会においても御質問をさせていただいた件でございます。
政府が盛んにIT投資をしておられます。竹中大臣もかつてIT担当特命大臣でいらっしゃったわけですし、今、茂木大臣にも今日は御出席をいただいております。郵政公社分が外に出て、多少政府全体の直接のIT投資は減りましたけれども、一・五兆円、毎年一兆五千億程度がIT投資で政府から支出されているということになろうと思います。
何のためにIT投資をするかというと、当然これ、エレクトロニクス業界を喜ばせるためにIT投資をしているわけではなくて、そういう発想の官庁もあるかもしれませんけれども、そういうことではなくて、これはやっぱり国民への行政サービスをより豊かにしていく、あるいは行政の効率化のためにIT投資というのはしなければいけないというのは、これはもう当然のことであります。
そこで、茂木大臣は、これ、かつて自民党のe―Japanの特命委員会のメンバーでもあられたというふうに伺っております。また、茂木大臣に後ほど御答弁を求めますが、自民党がまずこれはフェアに申し上げるとこの問題にいち早く気付かれたことは事実であります。多くの議員がこれを問題にされて、要するに旧式の、今どんどんコンピューターが高性能化しておりまして、かつてのメーンフレーム、大型コンピューターの機能を今や小さなパーソナルコンピューターで代替し得るぐらいの技術進歩を見せています。パソコンあるいはサーバーの価格というのもどんどん下がっていますし、その上で走るソフトウエアというのも多様なものが、かつてはメーンフレームの世界ではコンピューターと一体としてソフトウエアが開発されて、それをまたサービスという運用をする人たちも一緒にやっていたものが、今やそれぞれがアンバンドリング、要するに切り離されて非常に競争的なマーケットができ上がっていて非常に高い水準の製品が廉価で購入できるようになっているというのは、これはもう国民の皆さんもよく御存じの話でございます。
その中で問題になっておりますのがレガシーという、そういう状況でありながらも非常に大きなコンピューターシステムをハードウエア、ソフトウエア、サービスを一体として長期間継続してある特定の事業者がそれを運営しているというコンピューターシステムの問題、これがレガシーという問題だというふうに指摘されて結構日にちがたっております。もう一年、二年たっております。
そういう状況で、今日は特許庁からも政府参考人お見えでございますが、私、特許庁にしても、これは決して迅速な対応だったかどうかは分からないと思いますが、しかし特許庁は、平成十六年度予算にレガシーというものを見直そう、刷新しようという、十五年度にその調査をされた上で十六年度予算要求においては、今回この審議されています予算においては例年よりは大きなコンピューター関係の予算を計上して、従来のレガシーというシステムの問題点はハード、ソフト、そしてサービスが一体化されていて長期間随意契約で特定の業者に委託をしておられた。毎年毎年当然特許制度も変わりますからソフトウエアを少しずつ変えていくということになると、何十本もソフトウエアが恐らくそのコンピューターシステムの上で乗っている。その乗っているものが、常に何かのソフトウエアは去年更新したばかりとか、来年、更新したばかりと。そうすると、どこかでそれを一度全部将来のソフトウエアの開発経費を一回清算して特許庁のものにしないと、いつまでたってもその業者とのお付き合いが途絶えないわけですね。そうすると競争入札ということはできない。
だから、そういう意味で特許庁は今回予算要求のやり方を変えられたというふうに伺っておりますが、政府参考人にお伺いいたしますが、どういうような予算要求の思想の変化があったのか、また、そういうレガシー解消に向けての新たな予算要求によってどういうメリットがあると考えられるのか、簡潔に御答弁いただけますか。
=政府参考人(迎陽一君)= お答えいたします。
特許庁では、出願受付システムですとかそうした基幹システムにつきましては、平成二年からいわゆるデータ通信サービス契約ということでNTTデータが担当をしてきたところでございます。このデータ通信サービス契約につきましては、長期間にわたり随意契約が継続している不透明な契約であるというふうなことで見直しが必要であるというふうな指摘がございました。
こうした指摘を踏まえまして、昨年、ただいまお話がありましたように、外部の専門監査法人を用いましてシステム監査を実施いたしました。その結果といたしまして、システム開発費用の残額を十六年度予算で一括して支払う、そしてデータ通信サービス契約から脱却を図ろうということで、二百七十七億円を残債の一括支払のために予算案に計上したところでございます。
こうした措置によりまして二十億円の金利負担というのが節約されるほかに、システムの見直しによるコストの削減というふうなことができることになると。システムの著作権が特許庁に残債を支払うことによって帰属することになりますので、私どもで主体的にシステムの改革というのを実施していくということが可能になるというふうに考えております。
十六年度に残債を一括して支払いまして、WTOの政府調達ルールにのっとった入札の準備作業というのを来年度行いまして、平成十七年度から競争入札方式による調達を実現いたしたいと、このように考えております。
=松井孝治君=
今、特許庁の方から、政府の方から個別企業名が出ました。私はこれまで個別企業名を出すことは避けておりました。なぜならば、それは個別企業の問題というよりはそういう制度を運用している政府の問題だと思って個別企業名は出しておりませんでしたが、政府側が個別企業名を出されたので私も個別企業を申し上げると、今おっしゃったようなNTTデータさんというところが政府のレガシーシステムというところについて圧倒的なシェアをお持ちなわけであります。これは電電公社以来の政府とのいろんなシステムの契約をなされてきたというふうに私は伺っております。
今、特許庁の方からそういう不透明な、しかも随意契約でやっておって、長期間にわたって特定の企業とだけ調達をしている。特許庁も今回は、この十六年度予算では五百三十億約計上されておられますが、そのうち二百七十七億円は残債と言われる後年度負担分をこの際解消しようじゃないかということで予算計上されたというふうに聞いております。
これは社会保険庁といいましょうか厚生労働省といいましょうか、お伺いをさせていただきたいんですけれども、社会保険庁、これがまた非常に大きなシステムをお持ちでございますね。これは私も決算委員会でも議論をさせていただきましたけれども、これ社会保険庁の方で、これは特許庁よりもさらに大きい規模、これは今特許庁がおっしゃったNTTデータさんへの平成十六年度の予算での電気通信サービス契約というのは、私が伺ったところでいうと八百億円を超える規模でございます。もう一社の方も約二百億円を超える規模のデータ通信サービス契約というものを、今の特許庁の問題があって特許庁は是正されているにもかかわらず、平成十六年度予算で随意契約、これは昭和五十年代の半ばからずっと続いている随意契約で、それが平成十六年度も八百億円、二百億円、要するに合計すると委員長、一千億円ですよ。一千億円の随意契約というものをこの平成十六年度予算でも計上しておられます。同じ事業者です。
これ今特許庁の方で、もうこれ何年も自民党から見直すべきだという提言が出されて、そして特許庁の方はもう昨年そういう調査もされてシステム監査も行われているわけですが、どうしてこれ社会保険庁、これしかも、私この前指摘したように社会保険料なんですよね、財源は。社会保険料というか年金保険料なんですね。それを財源にしてこの一千億もの随意契約、同じ事業者で昭和五十年代半ばからずっと同じ契約を続けている。十六年度予算も堂々とそれを出してこられる。これは一体どういう御趣旨ですか。
=大臣政務官(竹本直一君)=
レガシーシステムとしてのある種の批判を受けているのは先生おっしゃっているとおりでございますが、言うまでもなく社会保険オンラインシステムというのは年金の裁定という行為ですね。権利の確定、それから金額の確定、そういったことを裁定という言葉で呼んでおりますが、そういった業務の遂行にどうしても不可欠なシステムでございます。
このシステムがちょっと古いんじゃないかという今先生の御指摘のとおりでございますが、特にデータ通信サービス契約によりましてシステム開発費用を毎月の利用料という形で長期間を掛けて支払う形になっております。約十年と聞いておりますけれども、その間はシステム開発企業の変更が非常に難しいというのが現実でございます。それに対する批判ももちろんあるわけでございますが、このいわゆるレガシーシステムの見直しにつきましては、先ほどちょっとお話出ておりましたけれども、昨年七月の政府において決定されました電子政府構築計画、この中に厚生労働省レガシーシステム見直しのための行動計画というものを盛り込んでおりまして、社会保険オンラインシステムもこの行動計画に基づく見直しの一環で見直していきたいと、こういうふうに考えております。
見直しの対象となっております政府の三十六システムのうち、今話に出ておりますように、特許庁を始めとしまして五システムが既に見直しされております。
それで、我々はどうするかということでございますけれども、前倒しで平成十五年度中に予備的調査に今着手したところでございます。具体的には、外部調査業者によりましてシステムの刷新可能性調査を今年の一月から平成十七年三月にかけて行うこととしておりまして、この調査の中で、データ通信サービス契約の見直し、それから随意契約から競争入札への移行の問題等についても検証を行って、そして契約の在り方について見直しを図ってまいりたいと、そのように考えておるところであります。
=松井孝治君=
見直しをしていただくということを明言していただきました。そのことは評価をさせていただきたいと思いますが。
ただ、これさっき、特許庁で言うと残債が二百七十億円、二百七十七億円で、十六年度、その残債、要するにこれ、本当は国庫債務負担行為でもない。後、政務官がもし御意見があったら後で言っていただきたいですけれども、そういうものが、あとの、その債務が残っているんですよね。そのこと自体がやっぱりちょっと変なんですが、会計上明らかにおかしいというふうに言わざるを得ないと思うんですが、しかしその残債を二百七十七億円、今回一回特許庁は計上されました。
これ、社会保険庁はそういう残債、私が、もう答弁長くなりますから、約二千億円残債があると言われているんですよ、社会保険庁のシステムについては。それは発注しておられる会社が年次報告書の中でたくさんの将来の債権がありますということを誇らしげに書いておられますから、そのとおりだと思うんです。
これ、残債解消のための予算の計上も含めて僕はやるべきだと思うんですね。やるべきだと思うんですが、ちょっとこれ、社会保険庁の政府参考人で結構ですから簡潔にお答えいただきたいんですが、特許庁はそうやってNTTデータに二百七十七億円払って、それでNTTデータさんが開発されたソフトウエア、これを一回自分のものにされるんですよ。その対価として言わば二百七十七億円払われるんですよ。それは特許についてのいろんなソフトウエアがありますから当然だと思うんですね。
これ、社会保険庁の場合は、今まで社会保険のオンラインシステムを構築して、一生懸命、累計一兆円ぐらい払っておられますよ、二社に、一兆円ぐらい。これで築き上げられてきたソフトウエア、これは残債を解消すれば社会保険庁に帰属するんですか。政府参考人で結構です。イエス、ノーで結構です。
=政府参考人(小林和弘君)=
今の御指摘でありますれば、いろいろ検討もしなきゃならない点はあろうと思いますが、イエスということに、解消すればということでありますが、イエスということになっていくんではないかということで考えております。
=松井孝治君= どちらなのかよく分かりませんが。
私が調べた結果は、これ約款をちょっと次長、よくお読みをいただきたいと思うんですよ。そういう約款になっていればいいですけれども、特許庁の場合は特許庁とNTTデータさんが交わされた約款の中に特約がありまして、そこのソフトウエアについては特許庁に帰属すると、きちんと残債を払った段階でという特約があるんですよ。そういう特約は社会保険庁とNTTデータの約款の中にありますか、次長。通告してありますよ。
=委員長(簗瀬進君)=
答弁。
=政府参考人(小林和弘君)= 約款の中で御説明申し上げますれば、この契約の解除等があった場合の規定というのがこの約款の中にはございます、この四十条というところでございますけれども。これに基づきまして、この契約の解除を行うときの一定の支払というのが約款上、契約の当事者、一方の当事者には生じてまいるということになっております。
=松井孝治君= いや、契約を解除したときに支払義務があるのは当然なんですよ、それは。だけれども、そのときに、今まで、支払ったときに、今まで開発をしてこられたNTTデータさんに一兆円近くを払ってこられた、NTTデータともう一社に一兆円近く払ってこられた、その対価たるソフトウエアは社会保険庁のものになるんですか。今のオンラインシステムの、コンピューターの上で走っているソフトウエアは社会保険庁のものになるんですか。これ、国会で議事録に残るんですよ。正確に答弁してください。
=政府参考人(小林和弘君)=
御指摘の今の規定のまま、今の規定のままということでありますれば、単純に著作権が移るということになってまいりません。そのための……
=松井孝治君= まいりません。
=政府参考人(小林和弘君)=
まいりません。そのための所要の手直しが必要になってまいります。
=松井孝治君= これは、松田行管局長、お見えになっていただいています。私の理解では、総務省というところは、各省の情報、行政情報システムを統括しておられて、必要な総合調整を行われる官庁だと思います。
今のお話を聞いていただいて明らかになったように、随意契約で毎年一社に対して十六年度予算でも八百億円以上の役務契約、サービス契約が行われています。ずっともう二十年以上もその特定の会社と行われていて、しかもそれはソフトウエアに対する経費を払っても、その成果たるソフトウエアは社会保険庁に帰属しない、そういう契約が行われ続けているわけですね。
これは、レガシーという問題を調査された方の中では常識なんですけれども、実は多くのレガシーシステム、これはレガシーの定義によって若干違うかもしれない、自民党は四十ぐらい政府でレガシーシステムがあるというふうに指摘されたものが過去にありましたが、今は二十六ですか、二十幾つですか、三十ですか。いずれにしても、多数のレガシー契約が行われている中で、その多くは特定の企業、今名前が出た企業と契約がなされていて、その企業と政府の契約の中ではそのソフトウエアが、支払った後ですよ、残債も全部支払った後のソフトウエアの帰属は、政府には帰属せずにその会社に帰属するというものが圧倒的に多いんです。その例外は特許庁と、若干国土交通省で一本システムがあったと思いますけれども、それ以外は全部その会社にソフトウエアが残るんです。
考えてみたら分かるように、過去ずっとその随意契約が続いているわけですから、もうソフトウエアの支払終わっているものがたくさんあるんです。そのソフトウエアが社会保険庁に帰属しているかどうか調べたら分かりますよ。帰属していないんですよ。こういう契約の仕方でIT投資というのが、政府投資が年間一・五兆円、これはどういうものを対象にするかによって勘定の仕方が違うかもしれませんが、巨額のIT投資が続けられているわけですよ。こういう契約の仕方。
これ、総務庁は、行政管理局がいったん各省のITの政府調達について計画を聞いて、それを調整して意見を言う。最終的には財務省が査定されるというふうに聞いていますが、総務省はどういう意見を、各省からこういうIT調達の計画を聞いてどういう意見を述べられたんでしょうか。松田局長、御答弁をお願いします。
=政府参考人(松田隆利君)=
お答え申し上げます。
総務省におきましては、行政機関の運営の総合調整という業務を、所掌事務を担っておりまして、その一環としまして、行政の言わば効率的な運営の観点から、情報システムにつきましていろいろ推進を、あるいは調整を進めてきたところでございます。
各省の毎年度の情報システム関係予算につきましても、そういう言わば専門的な立場からお話を聞くなどいたしまして、その必要性ですとか、あるいは重複投資の排除ですとか、あるいはシステムの規模の妥当性とか、そういうことについて検討いたしまして、参考になる情報として、財政当局、主計局の方に御意見を申し上げ、主計局の方が査定をされるということで行ってきているところでございます。したがいまして、個々の契約、調達一件一件につきまして、あるいはその調達、契約の段階におきましてチェックをするというその権限、立場ではございませんので、そのような検討なり、あるいは調整はいたしておらないところでございます。
ただ、このレガシーの問題は正にこのITの発展の結果生じてきた問題でございまして、先ほど来からございますように、電子政府構築計画におきまして、内閣官房と協力しながら、今その見直しの加速を図っているというところでございます。
=松井孝治君= もうちょっとしっかりやってほしいと思いますね。定員管理、行政機構の管理も大変でしょうけれども、松田局長にはそこまでの時間はなかなかないかもしれませんけれども、これやっぱり、もし異論があったら教えていただきたいですけれども、社会保険庁のシステム、一回でも行政監査されましたか、システム監査されましたか。されたかどうかという事実を御存じですか、松田局長。
=政府参考人(松田隆利君)= 私どもの方ではそういうシステム監査をする立場にございませんので、しておりません。
それから、社会保険庁におかれましてどういう状態であるかと、ちょっとただいま情報は持ち合わせておりません。
=松井孝治君= 要するに、システム監査をされたかどうかということ。それは当然、総務省がされるようなものではないと思いますよ。外部の有識者がシステム監査するものですよ。だけれども、そのシステム監査がこれだけの規模のもので、非常に有名になっていろんなところで、新聞でも書かれているわけですよ。そういうものについてシステム監査されたかどうかも御存じないというのが現状なんですよ。
茂木大臣も聞いていただいていたと思うんですが、これは、従来の役所の仕組みというのはこういう状況なんですよね。
山下政務官にもお話ずっと聞いていただいておりますが、これやっぱり会計法上、本来はこういうものを、ずっと競争入札をされていないというのは私は問題だと思うんですね。会計法上の規定は細かくは言いませんけれども、それははっきり言って、契約の性質又は目的が競争を許さない場合、随意契約によるものとする。競争を許さない場合って、これで読んでいるんですよ、今、社会保険庁は。競争を許さない場合といったって、そういう発注をしているから競争を許さないわけでしょう。
ですから、これ、細かな会計法上の観点とかそういうことでなくてもいいです。山下政務官の方から、こういう、例えば社会保険庁一つを取っても、これ社会保険庁だけの問題じゃないんですよ、社会保険庁の多少の名誉のために申し上げれば。ほかにもたくさんのレガシーシステムってあるわけですが、ちょっとこういう随意契約で物すごい巨額な金額のサービス契約が行われている。これは政務官、政治家としてこの調達の在り方というのは改めるべきだと思われませんか。
=大臣政務官(山下英利君)= 松井先生の御指摘でございますけれども、このレガシーシステムについては、先ほど先生おっしゃったように、とにかくコンピューターのシステム投資というものに対する契約の在り方というのは、やはりこれは日進月歩で進む中で先を読んでいかなきゃいけないと、そのような部分ではなかろうかなと思っております。
したがいまして、ただいま電子政府構築計画に基づきまして各省で見直しに向けた行動計画が策定をされているわけですけれども、やはり一昔前はメーンフレームからまさかそのパソコンを主体としたクライアントサーバー形式と申しますか、ネットワークに変わるというふうなところが実際に思い付かなかった時代もあったんではないかなと、そういうふうに私も、これ個人的ですけれども、思う次第でございます。
現在は、各府省において行動計画に沿って、近年の情報通信の技術進歩を踏まえてシステム開発と運用に係る全体のコストの引下げ、これの可能か否かを判断いたします刷新可能性調査という段階に入っております。社会保険庁のシステムについても十五年度から十六年度にかけて刷新可能性調査を行う予定とこれは伺っておりますけれども、財務省といたしましても、この各府省の業務見直し等を含めたコスト縮減に向けた取組を積極的にこれ促していくと、そして、各府省における検討結果を踏まえて、限られた財政資金の中で予算の効率化に最大限努めていくということを基本として対応していきたいと、そのように思っております。
=松井孝治君= 是非そうしていただきたいんですが、これ実は、平成十四年度決算検査報告、今政務官の方から、いや、一昔前まではこんな情報通信技術の進歩は考えられなかったという話ありますが、もう既に十四年度の決算報告の中でも実は、会計検査院長、ちょっと今日せっかくおいでいただきましたが、ちょっと答弁いただくお時間ありませんが、五十ページにもわたってこのレガシーシステムの問題が記述されているんです。会計検査院は余りアグレッシブに具体的に勧告まではされていませんけれども、きちんとその中について「本院の所見」ということで改善すべきだということはあの慎重な会計検査院でも指摘をしておられるんですよ。
にもかかわらず、さっき松田局長、まあ松田局長の業務の中でいうと、これは恐らく百分の一もいかないような業務だと思いますよ。思いますが、総務省というのはそういう担当部局がありながら、本当にじゃ何のために調整しているのかなと、別の役所がそのスタッフを握ってもっと強力に勧告なりをするべきではないかというふうに思いますし、財務省も、もうこれ、十六年度はとにかくシステムの刷新の調査費を付けているということですから、十七年度要求でまさか同じようなものが出てきて予算を計上されるということは、政府案に計上されるなんということはあり得ないと思いますが、そこはちょっと厳しく御検討いただきたいと思います。
その上で茂木大臣、茂木大臣は先ほど申し上げましたように最初にこの問題について提起をされた自民党の特命委員会のメンバーでもおられたと思います。今、御担当として、今の政府側の、特に政府参考人の方々の答弁も聞かれて、これはやっぱり大臣のところで思い切ってこのシステムの見直しを横断的に勧告を行う、各省のシステム全部洗い出してきちっと指導しないと、これいつまでたっても、また来年も再来年も、これ大きなシステムなものですから、少しどういう形が、適正化のために何ができるかなんということを何年も掛けて検討されていたら、いつまでたっても税金の無駄遣いあるいは保険料の無駄遣いが直らないと思うんですが、そこについて茂木大臣の方から、今後どういう姿勢でこのレガシー問題の適正化に取り組まれるのか、御答弁いただきたいと思います。
=国務大臣(茂木敏充君)= 委員、この分野、大変お詳しいわけでありまして、機器そして技術、日進月歩という形で正にこのシステムであったりとかサービス、ソフトウエアというのがアンバンドリングしていると。ソフトウエアの著作権という問題をもっとしっかりフォローしていかなくちゃなんないと。
委員の方からレガシーシステムについて御指摘いただきましたけれども、大きなレガシーシステムだけでも三十六、それ以外に個別の省庁のシステムが十五、これで五十一見直ししなくちゃなんないものがあります。それから、各省に共通の例えば人事とか給与の業務システム、これが二十一ございまして、これにつきまして平成十七年度末までに見直しを行うと、こういう電子政府構築に関する計画作っておりまして、それはIT戦略本部の方でもしっかりとフォローしていかなくちゃいけないかなと、こんなふうに思っております。
先ほど山下政務官の方からもレガシーシステムの見直しにつきまして刷新可能性調査を行うと、こういう話あったわけでありますけれども、刷新できると、そういう検討の出たものについては、当然そのメーンフレームをオープンシステム化していく、それから一般競争入札を導入していく、そしてまたデータ通信役務サービス契約を見直していく、こういう検討が必要だと私は考えておりまして、それを踏まえて業務システムの最適化計画、五十一、二十一合わせますと七十二の大きなシステムについてはやっていく必要があると考えております。
=松井孝治君= 是非そこは横断的に特命大臣として、担当大臣として取り組んでいただきたい、お願いをいたします。
竹中大臣にも今日この一連のやり取りを聞いていただきました。竹中大臣、IT担当大臣だったんですね。そのときにどういうことをこの問題について指摘されたのか私はよく承知しませんけれども、竹中大臣と何度か委員会において議論させていただいたときに、予算編成の仕組み全体を変えていかなければいけないという御発言をいただいています。結果として、今年はモデル事業ということで、定量的なアウトカム目標を立てて事後に厳格な審査を行うモデル事業が提案をされています。それが平成十六年度予算編成に入っていますね。
そのモデル事業をばっと見てみますと、十余りぐらいモデル事業がある中の実は半分ぐらいが電子政府関係のモデル事業なんです。ですから、これは竹中大臣にもお願いしたいんですが、しっかりと、これ正に電子政府の問題ですから、政府の垣根を越えてきちっと目標を立てて、そしてその、例えば社会保険庁であればその保険の、年金保険の加入者にとっての便益が向上するとか、どこまでそれに寄与しているのかということをきっちり事後評価をする、アウトカム目標を立てるような形で予算編成の在り方を正にこの案件から変えていくべきだと考えますけれども、今日の議論をお聞きになっての感想も含めて御答弁いただきたいと思います。
=国務大臣(竹中平蔵君)= ITの担当をしておりましたときに、正にこういうIT関連の発注の仕方、予算の組み方が議論になり始めた時期でございました。そういう流れが今の議論に、今日の議論につながっているというふうに考えております。
予算編成のプロセスモデル事業、ニュー・パブリック・マネジメント型の予算編成を部分的に導入していくという考え方に関しましては、何度か松井委員からもエールを送ってしっかりやれというふうに言っていただいておりますけれども、正にモデル事業にこれを取り入れたねらいというのは、成果目標を立てて柔軟に執行してこれを評価をすると。しかし、何からできるかというのはなかなか難しい、仕組みを作りながらやっていかなければいけない、それになじむところから、成果目標を比較的立てやすいというようなところから現実的に手を付けていこうではないかということでありました。
御指摘のように、十事業のうち、実はIT関連ということになると、十事業のうちの七事業がIT関連であると思っております。我々としては、特にこの透明、プロセスを透明化するという点からいっても、ITの話というのはなかなかブラックボックスの中に入って見えにくいという点もございます。その意味では、このモデル事業を活用していただくというのに非常になじむ性格を持っていると思っております。
茂木大臣ともしっかり相談して、来年度以降もこれを是非活用していただくと、同時にITの問題も解決していくと。是非、そういう方向を目指したいと考えております。
=松井孝治君= ありがとうございました。
終わります。
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