【2004年3月9日 朝日新聞 掲載】


 「国会の議論を何と聴いていたのか。少しぐらい責任を感じたらどうか」――小泉首相は8日の参院決算委員会で、1日に独立行政法人へ衣替えした雇用・能力開発機構(旧雇用促進事業団)の理事長人事をめぐり、事務次官経験者を続投させようとした厚生労働省案を突き返したことを明らかにし、同省を強く批判した。松井孝治氏(民主)の質問に答えた。

 体育館など勤労者福祉施設の「投げ売り」で問題になっている同機構理事長には結局、角野敬明氏が副理事長から内部昇格したが、民間から適任者を起用するまでの「代行」とする異例の措置がとられている。角野氏は事務次官OBではないが、旧労働省から人事院を経ての天下りだ。

 小泉首相は「短期間、内部の人にやってもらうが、その後は事務次官経験者は(理事長に)しない。(厚労省や機構は)反省しなくちゃいかん」と改めて強調した。

 

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