歴代専務厚労省天下り

年100億独占受注の会社 担当窓口幹部が就任

【2005年6月10日 東京新聞朝刊 掲載】



厚生労働省の総合的雇用情報システム(総的システム)などを
独占的に受注しているコンピューター・リース会社「シー・エス・エス」(東京・下落合)で、
設立当初から1998年まで、社長と専務のポストを同省OBが占めていたことが
9日、分かった。

専務は現在も”天下りポスト”となっており、90年以降は同システムの発注窓口である
同省労働市場センター業務室の元室長が務めていた。

厚労省は「発注部署の幹部が関係する企業に再就職する企業に再就職することは
好ましくない」として、元室長の同社現専務らに2人役員退任を求めた。
尾辻秀久厚労相は先月の参院決算委員会で、松井孝治氏(民主党)の質問に対し
 「企業(シー・エス・エス社)に申し入れて、民間会社のことではあるが、
  6月で退任してもらう」 との考えを示していた。

関係者によると、86年の設立後、同社には厚労省幹部ら計19人が役員に就任。
1人を除き、労働市場センター業務室を所管する職業安定局に在職経験があり、
うち10人は同業務室の室長や補佐で占めていた。

社長は設立当初から98年まで、同省の天下りで占められ、
計4人が就任(現在は民間出身)。
専務の天下りは計5人で90年7月以降は同業務室の元室長が務めている。
現在の専務は元室長を最後として2000年に厚労省を退職、昨年7月に就任した。

同業務室は、ハローワークで求人・求職情報を提供する総的システムの発注窓口。
86年度から昨年度まで、総的システムの運用・保守業務をはじめ、
厚労省からの発注額は累計で総額1828億円にのぼっており、
95年度以降は毎年度100億円を超えている。
同社の売上高に占める厚労省の発注額は、
01年度89,4%、02年度90,4%、03年度91,3%と
9割前後の高い比率で推移している。
総的システムの受注額は、01年度-03年度で345億円。
同社の受注比率は9割以上で、随意契約で独占的に受注している。

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