【2007年6月 参議院議員選挙関連記事】

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引責1年、主張に追い風

政戦へ 07参院京都選挙区(中)再起動




Kyoto Shimbun 2007年6月8日(金)




岡田元民主党代表と街頭演説をする松井孝治氏(京都市下京区・四条河原町)
写真

5月28日夜。京都市南区で開かれた民主党参院議員松井孝治(47)の後援会総決起集会。天下り規制などの持論を訴えた演説の最後に、京都選挙区での再選を目指す松井は約700人の聴衆に頭を下げた。
 「昨年、長年の友人である村上世彰さんの問題で多くの人にご迷惑をおかけした。日本と京都のために仕事をすることで責任を取りたい」
 村上ファンド前代表で証券取引法違反罪に問われた村上被告の判決が、参院選の投票日(7月22日予定)近くに予定される。村上ファンド関連会社に秘書給与を肩代わりさせていた問題で、松井が政調副会長など党役職を返上したのは昨年7月。1年近くが経過したが「判決で有権者の記憶が呼び起こされる。引き締めなければ、票が流れる」(支援団体幹部)と危機感を募らせる。
 一方で、民主党は「政治情勢や政策上の争点が、徐々に松井の得意分野に合ってきた」(党府連幹事長の宇都宮壮一)と、風向きの変化に手応えも感じている。
 社会保険庁の年金記録問題、官製談合、天下り規制をめぐる与野党対立…。松井が初当選から6年間、議員立法や決算審議で切り込み続けた官僚機構の問題が浮上してきたからだ。
 「すべて、税金を自分のものとして扱ってきた中央集権体制の弊害だ。打破し、地域で地域の文化をつくれる市民主権の国づくりを京都から発信する」。松井の訴えに、有権者の反応が出てきた。
 6年前、小泉ブームの逆風に加え、現職の元党幹部との分裂選挙となり、「何とか議席をつかんだ。そんな厳しい状況とは違う」(府連幹部)。
 4月の統一地方選では、民主党公認・推薦の府議が15人、京都市議が14人と過去最多になった。特に京都市内での市議候補の総得票は10万7千。前回(5万5千)の倍近くに伸ばし、自民党(14万)や共産党(11万6千)と肩を並べる位置に付けた。
 この勢いを駆って、党や支持組織の動きも本格化している。5月20日に左京区で開かれた党演説会では、両隣に立った元代表岡田克也と前代表前原誠司が、党の政策づくりに携わってきた松井の実績に触れ、「党のブレーン」「政権交代の時には中核として活躍する人」と持ち上げた。
 同じ日の四条河原町での街頭演説では、40代を中心とした京都の国会議員らと並んだ。「京都の民主党の層の厚さと勢い、松井の才能を前面に押し出す」(選対)構えだ。
 「小泉−安倍政権下で進んだ雇用不安の解消」を目指す連合京都も、13日には参院選向けの決起大会を初めて単独で開く。「組織票を固めるとともに、格差是正を掲げた党マニフェストで支持を広げる」(連合京都事務局長の細田一三)と松井支援に力を入れる。
 参院選での与野党逆転で政権交代のはずみに−との党戦略が成るか。「安倍政権に押されっ放しの野党」との批判を跳ね返す正念場でもある。
 京都では、来年2月にも予定される京都市長選に向けて独自候補の擁立も探る中、「参院選の勝ち方が対応を大きく左右する。唯一の現職候補としてトップ当選は譲れない」(府連幹部)。
 参院選後をにらんだ思惑も秘め、松井を先導役に「京の民主」が走りだした。(敬称略)

 [京都新聞 2007年6月6日朝刊掲載]



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党府連の決起集会で、年金手帳
を手に年金問題を語る松井孝治氏
=6月17日、中京区のホテルで

【京の陣 参院選07】

(2)民主

2007年07月05日
asahi.comより


続く「敵失」にも慎重に

 6月17日、中京区のホテル。最も広い宴会場に並べられたいすが、支持者らでほぼ埋まった。民主党府連の決起集会に約1500人が参加した。

 固定いすの会場だと空席が目立つが、ホテルなら調整できる。そんな心配もしたという府連幹事長の宇都宮壮一は「昔は連合の動員がなければ千人規模の集会はできなかった。今回は党独自で取り組んだ」と胸を張る。

 根拠は4月の統一地方選。公選法違反事件による繰り上げ当選もあり、民主は府議会で2議席、京都市議会でも3議席を増やした。弱いとされる府北部でも、党公認ではないが推薦議員や協力関係のある「友好議員」を頼りに足場を広げる。宮津市では6月、友好議員の仲立ちで、今回立候補予定の松井孝治と漁師たちとの懇談が実現した。

   少しづつ地力

 「頭でっかち」。支持団体の連合京都関係者は、京都の民主の状況をこう表現する。「国会議員が多いわりに地方議員が少ない。自民や共産より、すそ野が狭い」という意味だ。

 衆院6選挙区、参院4議席のそれぞれ半数を占め、国会議員の数では、京都では自民に並ぶ勢いだ。一方で、府議会では自民、共産に続く3番手にとどまってきた。4月の地方選で府議会第2党に浮上するなど、「少しずつ地力がつきつつある」。

 連合京都の協力も固い。松井が初当選した6年前の参院選では、元党副代表が離党して立候補し、連合京都傘下の労組の支持が分裂しただけに、党府連も連合京都も「今回は総力戦ができる」と意気込む。

 ただ、不安もある。「松井さんは政策に強いし、じっくり話すといいものを持っているが、パフォーマンスが下手。もっと有権者とスキンシップしていかないと」。党代表を務めた前原誠司、府連会長の福山哲郎、年金問題など福祉分野で名前を売る山井和則ら他の議員と比べると、知名度がまだ低いと映るようだ。

 比例区では、府南部が地盤で衆院議員を8期務めた玉置一弥がいるが、連合からも7人が立候補を予定している。

   「出直しの年」

 昨年、府連に「逆風」が続いた。3月、偽メール問題で前原が党代表を半年で辞任し、6月には松井が村上ファンドの関連会社から秘書給与を受けていたことが発覚。松井は府連の役職を辞めてけじめをつけた格好だが、陣営は選挙戦中のぶりかえしを警戒する。

 福山は今年6月の決起集会で、「京都から日本の政治を変えようと頑張ってきたのが去年、振り出しに戻ったような気がした」とし、今年を「出直しの年」と位置づけた。

 柳沢厚労相の「産む機械」発言、松岡前農水相の事務所費問題と自殺、年金記録問題、久間前防衛相の原爆「しょうがない」発言――一転して、民主に「追い風」が吹いているように見える。

 京都市議を7期務めた宇都宮は慎重だ。「選挙前にこんなに敵失が続く選挙は経験がない。だが、追い風と言ったら陣営が緩む。それが心配だ」=敬称略



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京都選挙区に4氏立つ


候補者の演説に耳を傾ける市民ら
=京都市内で

【07 参院選】公示 

2007年07月13日
asahi.comより

年金・改憲・格差…

     一票に暮らし委ね

 12日公示された参院選。京都選挙区(改選数2)に立候補した民主現職の松井孝治氏(47)、自民新顔の西田昌司氏(48)、共産新顔の成宮真理子氏(37)、維新政党・新風新顔の大城戸豊一氏(57)は、29日の投開票に向け論戦を始めた。消えた年金問題や閣僚の事務所費問題――揺れる安倍政権への評価などが焦点になりそうだ。

 松井氏は京都市や宇治市の10カ所で街頭演説した。前原誠司前党代表ら京都の国会議員5人が交代で選挙カーに乗り込み、応援。夜も京都市内で演説会を開いた。

 西田氏は3分程度の街頭演説を織り交ぜながら京都市内を回った。夕方からは、京都に拠点を置く比例区候補の出陣式や同市内4カ所での個人演説会に出席した。

 成宮氏は午後、右京区の阪急西院駅前で演説。応援の市田忠義・党書記局長と支持を訴えた。この日、府内12カ所で街頭演説をこなし、夜は2カ所で演説会を開いた。

 大城戸氏は「取りもどせ国家の誇りと日本の暮らし」と訴えながら、京都市内を回った。

 公明党府本部は公示後も、自民党府連からの西田氏の推薦要請を保留したままだ。党府本部の角替豊代表は「『考え方に距離があるが応援してほしい。でも、公明党の支援はできません』では推薦しようがない。一方、政治の責任を果たすには自公で勝つしかない。どうするか、自民の姿勢にかかっている」と話す。

  ■候補者の訴え■  改選数2−候補者数4

 (届け出順)氏名の横の数字は投票日現在の満年齢。( )の数字は当選回数。
       略歴の(元)以下は前・元職。▽は学歴、住所の順

 □松井孝治(まついこうじ)47 民 現 (1)

 党総支部長(元)党府副会長・党政策調査会副会長・通産省通産研究所総括主任研究官・内閣官房副参事官▽東大教養学部▽京都市中京区御池通高倉西入高宮町

 この6年間、参院の決算改革やマニフェストを掲げた選挙の実現に取り組んだ。官僚に政策を丸投げする政治家を何とかしようと政党シンクタンクもつくった。

 でもやはり、野党では私が思っている改革は実現できない。批判するだけではなくて与党として、日本を中央官庁からいったん解体し、再生していく。それを次の6年で実現していきたい。

 今回の参院選は第一に年金を取り戻す選挙だ。さらに今の年金制度の大手術が必要。財源は安易な増税に頼るのではなく、まず役人の税金の無駄遣いを徹底的になくしていくことが必要だ。

 □西田昌司(にしだしょうじ)48 自 新

 税理士(元)府議・党全国青年議員連盟会長・党府議団代表幹事・府議会運営委員会理事・党府青年局長▽滋賀大経済学部▽京都市南区西九条高畠町

 今、年金問題で、大変な逆風の真っただ中にいる。国民の一人として、大変な憤りを覚える。

 一番の原因は、社会保険庁の職員にあまりにも「親方日の丸」意識が強すぎたこと。まず社保庁を解体し、やる気のある人だけでもう一度組織を作り直すとの安倍首相の決断には多くの国民から納得が得られるだろう。安倍内閣のもとでこの問題は百%解決する。

 安倍首相が言う「美しい国日本」とは本来、日本人の常識や良識、伝統というものを政治の中で生かしていくということだ。それは、私自身が府議時代の17年間、訴えてきたことと全く同じだ。

 □成宮真理子(なるみやまりこ)37 共 新

 党府国政委員長・党府職員(元)日本民主青年同盟府委員長・日本民主青年同盟中央委員▽京都市芸大院美術研究科▽京都市右京区山ノ内西裏町

 日雇いから抜け出せない若者の悔しい声を聞き、過労死で息子を亡くした母親の涙を見た。正規雇用を増やし、労働時間を減らし、商店街や中小企業にお金を回す。まともな経済発展のためにも働くルールが必要だ。

 医療も介護も負担増。高すぎる国民健康保険料を改め、生活保護の減額をやめて、子どもの医療費を無料化する。財源は「軍事費」や高速道路建設費を削って確保する。

 安倍首相は、米国と一緒に海外で戦争する国を作ろうとする。先の戦争は正しかったと考えて改憲する、こんなに怖い話はない。「憲法守れ」の願いを国会に届けたい。

  □大城戸豊一(おおきどとよかず)57 諸 新

 維新政党新風府副幹事長・婦人服販売会社代表▽駒沢大文学部中退▽大阪府泉大津市旭町

 現行憲法こそが、この国の大きな間違いの根本原因であることを一番に訴えて、この戦いを最後までやり抜く。偽憲法が日本の国の将来を危うくする、この現状こそが間違いだと伝えていく。

 若い人たちの学力の低下や、日本の食糧自給率が40%であるという問題を正していかなければならない。年金問題を政争の具にし、日本という国がどのような姿であるのかを議論をしない今の政治にノーと伝えたい。

 新風は各論でなく理念を訴える。それこそが参院選の本当の意味での姿だ。長いこの戦いのなかで、私の一つひとつの理念を訴えていきたい。


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