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朝日新聞 2002.05.18 |
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山井議員と松井が選考委員をつとめる |
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http://be.asahi.com/20020518/W12/0039.html 民主党の「極秘リスト」 星浩(編集委員) ざっと400人分の名前や住所、経歴をまとめた「リスト」が、国会議事堂近くの民主党本部にある。「衆院の解散・総選挙となったら、ぜひ、民主党公認で立候補したい」と申し出てきた人たちの名簿である。 締め切りだった4月末の直前になって、申込者が増えた。1日に50人分もの書類がどっと事務局に届いたこともあったという。 田中真紀子氏の外相更迭、構造改革の混迷、そして、相次ぐ政治家のスキャンダル。小泉内閣の失速が続く。「自民党支配」という戦後政治の枠組みが、大きく揺らいでいる。こんな永田町の動きに、民主党の「政治家予備軍」たちも敏感だ。 鳩山由紀夫代表、菅直人幹事長らが書類選考や面接を重ね、最終的に公募の候補者を30人程度に絞り込む。ほかに、党独自で発掘した新顔の候補予定者が50人ほどいる。 どんな人が、公募に応じてきたのか。「出馬の話は、絶対内密に」という人たちばかりだから、リストはもちろん門外不出だ。そこで、関係者にこっそり、聞いてみた。 中央省庁の官僚、銀行や証券会社、総合商社のサラリーマン、民間シンクタンクの研究者……。「30歳代、40歳代のそうそうたるエリート」が名を連ねているという。 このうち役人が10人以上にのぼる。官僚といえば、長く自民党の有力な人材供給源だった。池田勇人、佐藤栄作、大平正芳、宮沢喜一各氏ら首相に上りつめた官僚も多い。そこから野党の候補予定者が続出する。霞が関に異変が起きているようだ。 理由はいくつかある。 「もともとは、自民党から立候補したかった。でも、年寄りの議員は、なかなか辞めないし、引退しても後継者は息子か娘婿ばかりだ」。ある民主党の若手議員は「消去法」で民主党を選んだ事情を打ち明ける。 「昔の社会党は自民党との政策の隔たりが大きくて抵抗もあったが、民主党の政策は、むしろ霞が関の若手官僚の考え方に近い」という官僚出身の民主党議員もいる。 最近は、官僚出身者が民主党から立って、選挙を勝ち抜いてきた実績もある。 2年前の総選挙では、財務省(旧大蔵省)出身の永田寿康(千葉2区)、後藤茂之(長野4区)、平岡秀夫(山口2区)の3氏が小選挙区で初当選した。いずれも自民党候補を破った。昨年の参院選では経済産業省(旧通産省)出身の鈴木寛(東京)、松井孝治(京都)の2氏が選挙区でそれぞれ勝ち上がった。 「財務、経済産業両省という目端の利く役所の若手たちが、民主党を先物買いしている」というのは、霞が関のある課長の感想である。 「官から民」という時代の流れに対応できない官僚群、政官業癒着の体質を変えきれない自民党。そんな「難破船」から逃げ出そうとするネズミたち――という風景ともいえないか。 民主党の勢力はいま、衆院では480議席の4分の1にすぎない。優秀な人材をかき集めて一気に議席を増やす。そして、政権交代という重い扉を押し開ける。それが戦略だ。 もっとも、民主党ペースで、そう簡単にことが進むとは思えない。 3年半前。小渕政権に対して押せ押せムードだった民主党は、代表だった菅氏の女性スキャンダルで突然、勢いを失った。「風頼み」のひ弱さが露呈した。 これからも、手負いの自民党がなりふり構わず、民主党攻撃に出ないとも限らない。そんなとき、「消去法」で民主党を選んだ候補予定者が、離れるのは素早い。寄り合い所帯の民主党のことだ。候補者選びの中で内輪もめが高じる事態もありそうだ。秋の代表選がらみで党内対立が激しくなることも考えられる。 政治とカネをめぐるスキャンダルが相次ぐなか、国会では有事法制など国の針路を左右する懸案の論議が続く。このパワーゲームを民主党が乗り切って、政権の座に近づくのか。「極秘リスト」に名を連ねる「そうそうたるエリート」たちの運命が決まる日は、そう遠くない。 |