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   皆さん、こんにちは。
  松井孝治です。

  先週小泉改造内閣が発足しましたが、
  民主党も先月13日の党大会で
  正式に岡田新体制が発足し、
  私も従来どおり、仙谷政調会長の下での政調副会長、
  樽床伸二団体交流委員長の下での委員長代理、
  行政改革調査会の事務局長、
  さらに岡田代表の下での役員室次長を
  させていただくことになりました。

  参議院では決算委員会の
  野党筆頭理事をつとめさせていただくほか、
  内閣委員会、憲法調査会に所属いたします。

  参議院選挙は3年後の夏、
  衆議院の任期は3年後の秋ですので、
  しばらくの間、国政選挙が予定されていませんが、
  こういう時期にこそ、
  わが党も政権交代に備えて、
  政策を練り上げておかなければならないと
  考えております。

 ◆10月1日をもって年金制度が変更になり、
  保険料もまず第一段階の引き上げが行われましたが
  (さらに13年間引き上げが続きます)、
  夏の参議院選挙での国民の皆さんの意思は
  政府の年金改正に反対というものでした。

  最近の世論調査の結果を見ても
  このことは変わっていないと思います。

  世界的にもまれな速度で
  少子高齢化が進んでいる以上、
  私も、ある程度の負担増、給付減は避けられないと思います。

  問題の本質は、
  今回の制度変更が負担増、給付減をもたらしつつ、
  構造的な問題の解決に全くといってよいほど
  手を付けていないことにあると考えています。

 ◆例えば、
  私は約19年間国家公務員共済に加入していましたが、
  退職して国民年金に移行すると同時に、
  報酬比例で収めていた掛け金(保険料)は
  一切戻ってまいりません(基礎年金部分のみ継続します)。

  同じことは、
  会社の正規雇用社員として長期間厚生年金に加入していたけれど、
  リストラや転職で、非常勤社員になった場合や
  自営業者になった場合にも言えます。

  完納前に、会社自体が破産や経営難で
  被雇用者の厚生年金への加入を保障できなくなって、
  国民年金に移行せざるを得ないような方々のお話を
  伺うにつけ本当にお気の毒だと思います。

  つまり、今回の制度改正は、
  雇用が流動化する時代にあって、
  相変わらず戦後高度成長期の終身(長期)雇用を
  前提としているわけです。

  民間サラリーマン(常用雇用)、
  自営業者・非正規サラリーマン、
  国家公務員、地方公務員、私立学校教職員という
  職業間の縦割り区分を
  何らかの理由で移動せざるを得なかった方は、
  報酬比例部分の年金を放棄せざるを得ない
  という制度を残しておいて、
  「100年に一度の抜本改革」とは
  いくらなんでもひどすぎると思います。

  このことに加えて、
  500兆円近い過去の年金債務
  (主として人口構成の変化を正しく予測できず、
   また、人口構成が変化しているにもかかわらず、
   それに応じた制度改正を怠ってきたツケ。
   支払い義務は今後生じます)を、
  現役及び将来世代の保険料負担でまかなうという構造では
  世代間の不公平の是正には全くつながりません。

  こうした状態を放置してきたのは政治
  (与党のみならず野党も含めて)と
  行政の怠慢によるものです。

 ◆政治家と官僚が国民にお詫びして、
  しかし将来の世代のために
  こうした過去債務の清算のために、
  幅広い国民の皆さんから
  負担をいただかなければならないこと
  (私は消費税の引き上げをお願いせざるを得ないと思います)
  を説明し、

  そのためには、
  国会議員全員と責任ある官僚が
  何らかのけじめをつける必要があると思います。

  ・国民年金、厚生年金、各種共済年金を一元化し、
   職業による不公平をなくす、
  ・最低限の年金は税金でまかなう、
  ・所得補足を適正に行い、
   掛け金に応じた所得比例年金を保障する、
  ・世代間の負担をできるだけ公正にする、
  ・年金保険料の無駄遣いをなくす、
  ・年金目的消費税の導入など
   最低保障年金の財源確保の道筋をつける、

  といった原則・内容を盛り込んだ
  年金制度改正案を具体化し、
  次期総選挙で政権交代を実現した暁には
  直ちに国会で議決するための
  努力を行わなければなりません。
  (同時に国会議員全員・責任官僚のけじめのつけ方の
   議論も必要です)

 ◆他方で、
  私は年金制度のような30年、40年単位の問題が
  選挙のたびに変更される事態は
  不正常であると思います。

  そのためには、
  上記のような民主党案を作成しつつ、
  できれば国会内で与野党が、もう一度虚心坦懐に
  年金再改正案を議論する機会を持つことが
  極めて有効であろうと思っています。

  皆様のご意見をお寄せください。

  また、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

 ■アメリカ出張

  7月に民間シンクタンクのご招待で
  アメリカ合衆国を訪問させて頂きました。

  米国有数のシンクタンクであるハドソン研究所と
  日本のAFJ(財団法人アジア・フォーラム・ジャパン)共催の、
  日本の政治の潮流変化と日米関係
  をテーマとするセミナーへの出席が
  主たる目的での出張でしたが、
  セミナー終了後、
  下院共和党政策委員長のコックス議員など議会関係者、
  アーミテージ国務副長官など政府高官との意見交換、
  ワシントンでは知る人ぞ知る全米税制改革協議会
  (ATR/アメリカン・タックス・リフォー ム)
  という草の根連合が、
  週1 回開催している 水曜会
  (ウェンズデイミーティング)に出席させていただきました。

  それぞれ有意義なセミナーや会合でしたが、
  特に印象深かったのは
  ウェンズデイミーティング(水曜会)でした。

  主催者である、全米税制改革協議会
  (ATR/ グローバー・ノーキスト会長)は、
  1986年に当時の レーガン大統領の要請により誕生した
  草の根連合で、納税者保護誓約書に署名させる手法 で、
  現在8,000万人の加盟団体員を誇っています。 

  ATRは一貫して、「小さな政府」を目指 しており、
  政府に対しては
  「リーブ・アス・アローン(放っておいてくれ)」
  の精神で、
  今後25年間で政府を半分にすることを目標に、
  法人税の減税 や将来的な相続税の廃止など、
  納税者を保護する政策を幅広く訴えています。

 ◆驚いたことに各種NPOなど市民活動家や
  民間経済団体の代表に加え、
  ホワイトハウスや各省庁の政策スタッフなど
  政権中枢も出席し、
  昼間の2 時間ほどで
  数十というテーマの議論を行うものです。

 ◆以前から何度も申し上げておりますように、
  私は、族政治や表裏二重の権力構造を断ち切るためにも、
  政府と与党を一元化し
  内閣に与党の政策責任者を入れ込んで、
  与党事前審査をなくすべきだと考えております。

  ただ、自民党の各種部会や税制調査会が
  100%悪であるかといえばそうでもなく、
  平場(ひらば)での議論が活力を与えている部分もあり、
  政府与党一元化(与党事前審査の廃止)によって、
  草の根の活力のようなものまで
  そいでしまうのではないかという、
  一抹の不安も抱いておりました。

  その意味で、将来の政策決定のあり方を考える上で、
  政権中枢人物や中枢を支える知的ブレーンと各種NPOや
  業界団体が自由に意見交換するウェンズデイミーティングは
  極めて示唆に富むものでありました。

  ■お知らせ1■
   明日10月3日(日)
   午後二時半から
   久しぶりの政策対話を開催させていただきます。
   当日のご来場も歓迎です。
   ふるってご参加ください。

  ○日 時:10月3日(日曜日)
       開場14時より 開会14時30分より
  ○ゲスト:沼野尚美氏

  ○テーマ:生と死を見つめて共に生きる

  ○会 場:葆光ビル 1階会議室
      (京都市中京区室町御池南西角)

  ○参加費:一般1000円、学生500円

     政策対話シリーズ
     今回のゲストは沼野尚美さん。

     沼野さんは現在、
     神戸の六甲病院でチャプレンとしてはたらいておられる
     カトリックのクリスチャンで、
     これまでホスピス患者約3000人の心のケアに
     携わってこられた方です。

     ご一緒させていただいた方も多数いらっしゃいますが、
     7月にある場所で沼野さんのお話を伺いました。
     豊富なご経験を踏まえて、
     死を間近に控えた人にどのように接すればよいか、
     死への準備をどのようにしていけばいいのか、
     人生とは何かという「重い」テーマを、
     ユーモアも交えて観衆を沸かせながら、
     じっくり語ってくださった内容や語り口に、
     感動いたしまして、
     今回お願いして日程を割いていただきました。

  ■お知らせ2■
   「京都からこの国のかたちを変える会」
              第2回シンポジウム

    ○ 11月3日(水・祝)午後5時〜
    ○ 特別講演・岩見隆夫氏(政治評論家)
    ○ 会場 リーガロイヤル京都

     岩見先生は、テレビのコメンテーターや
     新聞・雑誌の定期寄稿などで有名なほか、
     与野党を超えて政界のご意見番として
     相手が誰であっても常に正論を述べられる、
     私が最も尊敬する先生です。

     岩見先生とは、私がまだ通産省の役人時代だった頃から
     数名の若手官僚と先生を囲む勉強会を
     開催させていただいていた間柄ですが、
     全員、先生の影響も受けて官庁を辞め、
     それぞれの道でリスクをとった人生を歩んでいます。

     講演とディスカッション
     (もちろん堀場雅夫会長にも参加いただきます)の後、
     懇親会を開催させていただく予定にいたしております。

     多数の皆様のご来場をお待ちいたしております。


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  皆様方にはお手数をおかけいたしますが、
  確実な配信につとめさせていただきます。
  ご理解のほど宜しくお願い申し上げます

<第103号: 2004.10.02発行>

     
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