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   皆さん、こんにちは。
   松井孝治です。

  一昨日、年金関連法案が衆議院で強行採決されました。

  今、閣僚をはじめとする保険料未納問題が
   クローズアップされています。

  もちろんそのこと自体重要な問題ですし、
   国会議員がまず襟を正さなければならないのは
   当然ですが、与野党がこの問題について
   批判合戦を繰りひろげて、より重要な
   年金制度の本質の問題についての
   議論が十分になされていない印象があります。
   (ちなみに、私個人は、社会人になってから
   継続して公務員共済、国民年金、厚生年金に
   加入しております。)

  年金や社会保障制度をどう再設計していくかは
   大げさに言えば国家百年の計です。

  私は、戦後の高度成長期、人口がピラミッド型である頃に
   設計された今日の年金制度については、
   遅きに失した感はありますが、本格的な
   少子高齢社会を迎えた今日こそ、抜本的に
   見直さなければならないと考えています。

  30年前には10人の働き手で一人の高齢者を
   ささえていたのが、現在は4人で一人、30年後には
   2人で一人を支えなければならない状況で、
   現在と同じ構造で同レベルの給付を保険料で
   維持しようとするとどの程度の負担になるかは
   ご想像がつくものと思います。

  世代ごとに各人が納めた保険料と給付総額を
   比較してみると、今現在70歳以上の高齢者の
   方々は納付保険料総額の5.4倍もの給付を
   得ておられるのに対して、例えば30歳以下の方々は
   保険料の額以下の給付しか得ることができません。

  20代、10代以下の世代はさらにひどい状態です。

  世代間の支えあいという年金制度の趣旨はわかるわけですが、
   今の制度は余りにも世代間の不公平感が強すぎて
   若年層が年金に加入しない理由になっているのではないでしょうか。

  年金財政の数百兆に及ぶ赤字のうちの大部分は
   過去の年金保険料に見合う給付についての赤字です。

  政府案のように年金制度を一元化せずに、過去債務をこれからの
   世代の保険料の引き上げで処理したのではますます若年層の
   年金離れが本格化すると思います。

  同時に使用者負担もどんどん引き上げになりますから、
   企業などでの非常勤雇用化も進みますので、
   さらに年金の加入率が下がる傾向に拍車がかかります。

  そうなると加入者一人当たりの負担率はさらに重くなりますので
   一気に年金制度が空洞化する可能性が高まるのではないでしょうか。

  民主党案では、過去の年金赤字の補填を今後の保険料収入で
   行うのではなく、年金目的消費税のような形で国民に広く
   ご負担いただくことにしております。
   同様に、セーフティネットとしての最低保障年金については
   部分も年金目的税でまかなうこととし、所得比例年金は、
   各人が納めた保険料に応じて給付がなされるような設計に
   することによって、できるだけ世代間の不公平をなくすような
   工夫をいたしております。
   もちろん各年金制度は一元化いたします。

  連休明けには衆議院本会議で年金法案が可決され、
   参議院に法案が回ってまいりますので参議院では
   今後の年金制度のあり方について、より本質的な議論を
   行わなければなりません。

 ■事務局便り
   日頃より松井孝治メールマガジンをご購読頂きまして、
   誠にありがとうございます。

 <お知らせ1>
   第二回京都統治構造研究会は5月15日土曜日です。
   ゲストに福島伸亨さん
   (元経済産業省課長補佐・内閣官房構造改革特区室参事官補佐、
   現在民主党茨城1区総支部長)をお迎えします。

  福島さんは構造改革特区の原案を作った元・改革派官僚であり、
   現役官僚時代には、党派を超えて私が尊敬する
   鴻池参議院議員(当時構造改革特区担当大臣)の懐刀として、
   霞が関で大活躍した人物です(相当各省庁からは嫌がられていたようです)。

  現在は国政にチャレンジ中であり、「政と官」のあるべき関係に
   ついても熱く語ってもらいます。
   当日は福島さんのお話と、私と福島さんの対談、
   研究会の皆さんとの意見交換の三部構成で進めさせて
   いただきたいと考えております。

  ●日 時: 2004年5月15日(土) 
         13時30分〜16時00分
   ●場 所: 京都テルサ 2F中会議室 
         http://www.kyoto-terrsa.or.jp/
   ●テーマ: 意思決定のメカニズム/現状と課題
   ●ゲスト: 予定しております。
    
   お問い合わせ: 京都事務所  075-213-6648 
             e-mail: info@matsui21.com
   詳しくはこちら http://www.matsui21.com/m/taiwa/04/4_10.html

 <お知らせ2>
   六本木のアカデミーヒルズ・ポリシースクールの
   次回は5月8日土曜日の午前11時からです。

  今回は岡山市長・萩原誠司さんをゲストにお招きし、
   国と地方の関係、地方分権のあり方などを中心に議論を
   進めてまいります。

  萩原さんは、通産省での私の3年先輩(大学の学科の先輩でもあります)
   で、この人もまた改革派の官僚として鳴らした人物です。

  萩原さんの場合、私とは異なり、自民党を中心とする応援の中で
   現職に対抗して岡山市長に出馬され、見事当選され、現在市長2期目です。
   全国的にも、もっともばりばりと仕事をしている市長さんの
   一人といわれています。
   ゴールデンウィーク中の方も多いとは思いますがふるってご参加ください。

  ●日 時:2004年5月8日(土) 11時00分〜13時00分
   ●場 所:六本木アカデミーヒルズ(森タワー49F)
   ●テーマ:「地方自治体の現状と課題」
   ●ゲスト: 萩原誠司氏(岡山市長)

    詳しくはこちら  http://www.academyhills.com/

<第97号: 2004.04.30発行>

         
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