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   皆さん、こんにちは。
  松井孝治です。

 ◆ようやく全国的に多くのまちで桜の花も開花しましたが、
  京都や東京では、入学式・始業式の頃が桜の見ごろ
  ということになりそうですね。

  私は久しぶりに自分自身の幼い頃の季節感「入学式と桜」が
  戻ってきたようで、ちょっと嬉しくもあります。

 ◆さて、今年は、
  参議院決算委員会の筆頭理事を務めております。

  昨年は、初当選の議員など他の議員に
  質問をお譲りすることが多かったのですが、
  このところ内閣委員会で続けて2回質問の機会をもらい、
  村上誠一郎行革・規制改革・地域再生担当大臣を中心に
  2時間ほど議論をさせていただきました。

 ◆17年度予算案の内閣府委嘱審査と地域再生法案の審議でした。
  私は規制改革・民間開放を中心に質問させていただきました。

 ◆いつもメルマガで申し上げておりますように、
  現在は、政府は財政破綻に近い状態、
  しかし、雇用情勢の悪化や、治安の悪化、少子高齢化の進展、
  学力低下、深刻な環境エネルギー問題、など、
  国民が抱える問題はどんどん複雑かつ深刻になっています。

 ◆本来だったら
  ハローワークの人員を増やしたい、
  おまわりさんを増やして、空き交番を減らし、
  子供たちが犯罪に巻き込まれるのを防止したい、
  特別養護老人ホームやグループホームも増やしたい、
  公設の保育所の数も増やしたいし、
  延長保育もお願いしたいと、

  「したい」尽くしなのです。

  しかし、一方で、
  公務員の数を増やすわけにもいかないし、
  財政規模をどんどん膨らませるわけにもいかないのです。

  無駄な財政支出を減らし、
  本当に必要なところに必要なサービスを
  いかに提供するかということになります。

 ◆その意味で、私は、一貫して、
  規制改革や民間の知恵や工夫を
  如何に社会に活かすかというテーマに取り組んでいます。

  詳しくは内閣委員会の議事録を読んでいただきたいのですが、

  3月18日分 http://www.matsui21.com/kokkai/2005/03_18.html
  3月31日分 http://www.matsui21.com/shitsumon_index.html
  をご覧ください。
  ちなみに、3月31日付日本経済新聞の
市場化テスト特集記事に、
  私の参議院内閣委員会における質問が、引用されています。


 ◆例えば、公的部門の民間委託の議論をすると、
  公営施設の民間運営などの議論で、
  ここから先は、「公権力の行使」に当たるから
  民間には委託できないという議論が出てきます。

  私は
  何でもかんでも
  民間委託しろという立場ではありませんから、
  理解できる部分もあります。

  でも問題は、縦割り行政の中で、
  担当省庁によって「公権力の行使」
  という言葉の使い方に、バラつきがあることです。

 〜〜警察行政では〜〜

 ◆行政の中でも最も「公権力」性の強い警察行政は、
  今もっとも人手不足に悩まされている
  行政現場でもあります。

  治安が悪化し、犯罪も悪質化複雑化する一方、
  身近な環境では、自動車の増加とともに
  交通渋滞も年々悪化し、交通事故件数も増加しています。

 ◆例えば、駐車違反の取り締まりは大切な仕事ですが、
  人身事故など交通事故の発生や
  地域パトロールの要請が増大する中で、
  警察官が駐車違反摘発ばかりに
  時間をとられるわけにはいきません。

  そこで以前から違法駐車車両のレッカー移動は
  地域の安全協会という公益法人に
  事務を委託してきたところですが、
  実際はそれでも間に合わず、
  レッカー移動の約半数は民間の事業者(会社)に
  業務委託をしています。

 ◆「違法駐車車両のレッカー移動」というのは
  れっきとした「公権力の行使」です。
  国会でも明確な答弁がありました。

  民間の方々のレッカー移動は、
  警察署長(現実にはその代理としての警察官)が
  違反車両を特定し、その移動を命令するもとで、
  行われているのです。

  来年からは、駐車違反の確認標章の取り付けも
  民間委託されることになっています。
  これらは、きちんと法律に明記されているのです。

  警察の関係の方々には、
  民間委託の拡大に伴うご苦労も多いでしょうが、
  私は、こうした流れは
  時代の要請に沿ったものだと考えています。

 〜〜健康保険組合と社会保険庁〜〜

 ◆他にも、保険料の徴収関連で申し上げれば、
  健康保険組合の滞納処分も公務員ではない
  組合職員が行っています。

  しかし、これだけ未収率の高い国民年金を扱っている
  社会保険庁は、滞納処分の民間委託を
  「公権力の行使」であることを理由に、
  何故か、拒んでいます。

 〜〜「公設民営」〜〜

 ◆いわゆる公的施設の管理運営は、
  2年ほど前の地方自治法改正で、
  指定管理者制度というものができて、
  民間委託が可能となってきています。

  例えば、公立の体育館の維持管理や
  週末における学校校舎管理を
  民間にお願いすることも制度的には可能なのです
  (多くの自治体が実施済みです)。

 ◆しかし例えば米国などで盛んな
  チャータースクールのようなものは
  日本の現行法解釈では困難なようです。

   注:チャータースクール
     自治体が設置し、
     その運営を民間に全面的に委託する
     いわゆる公設民営学校

 ◆さらにその入り口の幼児の教育・保育でも
  政府の対応は分かれています。

  公立保育園の公設民営は認められていますが、
  公立幼稚園の公設民営は認められていないのです。

  その違いを霞が関に聞くと、
  厚生労働省が定める「保育指針」に基づく
  公立保育園での保育は、社会保障給付の一環であり
  「事実行為」だから民間委託が可能であり

  文部科学省が定める「教育要領」に基づく
  幼稚園の公教育は、公権力の行使にあたる、

  という論理になるようです。

  ちなみに「教育要領」と「保育指針」を
  並べてみたのですが、
  標題を隠せば、どちらがどちらか一般の方には
  見分けがつかないような類似の表現が並んでいます。
  国会質疑でも厚生労働省から
  両者が類似のものである旨、答弁がありました。

 ◆私は、自分も自分の子供も公立幼稚園で学ばせてもらい、
  その教育に感謝し、幼児期における公教育を含めて、
  公教育の重要性は極めて高いと思っているのですが、
  ちょっとこのあたりの文部科学・厚生労働両省の解釈には
  違いがありすぎやしないかと思っています。
  
 
 〜〜ハローワーク〜〜

 ◆ここ十年間で全国各地の
  公共職業紹介所(ハローワーク)の利用者数は
  激増しています。

  京都の西陣地区のハローワークなども
  全国有数の利用者の伸びを記録しています。

  ハローワークは国の施設なので
  行革の観点からこれ以上増設できません。
  (今年は埼玉県で一箇所だけが増設を認められました、
   それも国会承認事項です)

  ならば、
  民間事業者にもっと参入してもらったほうがよいのでは
  と思うのですが、

  憲法が定める勤労権の保障とか
  ILO(国際労働機関)条約上
  民間参入ができないという論理などで
  参入を認められていません。

 ◆確かに勤労権の保障の観点から、
  国が、無償の職業紹介の制度を確保する義務は
  あると思うのですが、

  それを現在のようにすべて国家公務員で運用する
  というのはコストもかかるし、
  職を探しておられる方々へのサービス
  という意味でも決してよくないのではないかと思うのです。

 ◆約10年前に私が行革事務局に勤務していた際、
  オーストラリア政府が公共職業紹介を
  民間企業に委託しようとしているという情報があり、
  当時の労働省に確認したところ、
  それはILO条約違反ですという解釈でした。

  その後、オーストラリア政府は、
  民間委託はILO条約違反でないとの解釈を取り、
  その計画を実行し、民間委託を行いました。

 ◆国会で、
  厚生労働省の主張のように
  「オーストラリア政府が
   職業紹介業務を民間委託した事例が、
   ILO条約上問題である」
  ということになっているかどうか、

  私は、外務省に調査を求め、確認したところ、

  外務省から、
  「オーストラリア政府の公共職業紹介の民間委託が
   ILOで問題になった事実はない」
  という明確な答弁がありました。

 〜〜責任〜〜

 ◆私は、公務員でしかできない公共サービス、
  国や自治体が運営しないと提供できないようなサービスを、
  なんでもかんでも民営化しろというつもりはありません。

  また、民間企業でも同じですが、
  公務に従事している方々の処遇にも
  最大限の留意を払うのは国や自治体の使用者責任として
  当然のことだと思います。

  しかし、われわれがまず考えなければならないのは、
  国も地方もこれだけ巨額の財政赤字を抱えています。

  少子高齢化の環境で、
  それでなくとも将来世代の負担が
  うなぎ上りになることが確実です。

  ですから、
  公共サービスの受益者である国民や住民の利益を
  少しでも大きくするとともに、
  その負担をできる限り小さくするための努力を、
  行わなければならないということなのです。

  そんな中で、
  以上見てきたように
  霞が関の各省庁の対応は余りにもばらばらで、
  一部の官庁は工夫を凝らしているものの、
  全般的には、
  受益者本位の行政をできるだけ低コストで行おう
  という真剣な意欲があるものとは思えないのです。

  でもすべて霞が関の役人の責任にしていては、
  いつまでたっても物事は前進しません。
  政府も自治体も最大の努力を払うべきであるし、
  必要な法律・制度の見直しは
  われわれ政治家の責任であると考えています。

  皆さんのご意見をお待ちしています。

 ☆お知らせ 1 ☆

  来月から、政策対話など勉強会を再開します。

  5月20日(金)夜には平田オリザ氏(劇作家)
  6月11日(土)昼には村尾信尚氏(関西学院大学教授)
  をお招きして政策対話など勉強会を開催します。

  なお、これら勉強会への参加も含めた学生さんを中心とする
  ポリシースクールを開催することにいたしました。
  詳しくは…京都事務所(075-213-6648)まで。


 ☆おしらせ 2 ☆

  「論座5月号」で塩崎恭久衆議院議員と対談
  「なぜいま、政党シンクタンクなのか」
         朝日新聞社 定価780円

  昨日発売の5月号で対談記事が掲載されました。
  民主党のシンクタンク設立に向け
  私は取り組んでいますが、
  同じく自民党で取り組まれている議員と
  対談した際の記事です。
  是非、ご覧下さい。


 ☆お知らせ 3 ☆

  民主党 党員・サポーター募集

  多くの皆様のご支援を賜りまして、
  地方選挙、衆議院総選挙、そして参議院選挙と
  民主党は政権交代に向け、
  着実に議席を増やしてまいりました。
  次の総選挙では必ず政権を獲る勢いで野党第一党、
  「政権準備党」として邁進する所存です。

  国政選挙がないと思われる本年、
  着実に民主党の輪をお広め頂くためにも、
  皆様に党員・サポーターとして
  益々のご支援を頂戴できますれば幸いです。

   党 員 : 党費6000円/年間
  サポーター: 会費2000円/年間

  党員の方には党本部発行の新聞「PRESS民主」を、
  サポーターの方には総支部から活動やイベントのご案内を
  お送りさせていただきます。
  詳しくは…京都事務所(075-213-6648)まで

<第112号: 2005.03.28発行>

     
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