第132号  2006.2.16


  皆さん、こんにちは。
  松井孝治です。

 ◆一昨日、昨年秋の特別国会での
  民主党の要請を受けて衆議院調査局が行った
  「国家公務員の天下り状況に関する予備的調査」
  の結果がとりまとめられ、公表されました。

  調査の対象は、
  (1)公益法人
  (2)独立行政法人(職員身分が国家公務員であるものを除く)
  (3)特殊法人
  (4)国家公務員共済組合
  (5)国から補助金等の交付を受けている法人
  (6)(1)から(5)法人から出資を受けている法人

  です。

  ただし、
  これらから事業発注を受けている法人は含まれていません。

  調査結果をとりまとめると
   天下り団体数は、 3987
   天下り役職員数は、2万2093人
   天下り先団体への補助金などの交付額は
          5兆5395億円 です。

 ◆これまで、
  人事院の取りまとめる平成16年版天下り白書では、
  国家公務員のうち、
  人事院が承認する天下りが     89人、
  同じく、各省庁が承認する天下りが630人、
   合計719人と発表していました。

 ◆また、
  総務省のとりまとめる平成17年度公益法人白書では、
  国の所管する公益法人中、平成16年において
  公務員が常勤理事として天下っている法人数が1033、
  天下り人数が1515人と集計していました。

 ◆以前から、
  これらは氷山の一角であると申してまいりましたが、
  今回の衆議院調査局の調査で
  そのことが明確に裏付けられたわけです。

 ◆しかも、
  今回の衆議院調査局の調査でも、
  最近の防衛施設庁の問題のような、
  防衛施設庁から事業発注を受けている
  株式会社への天下りは含まれていませんから、
  以上の数字よりももっと大幅な天下りが、
  国家公務員だけをとっても行われていることになります。

 ◆年間5兆5千億という天下り団体への補助金額は巨額ですが、
  皆さんから見たときに
  どの程度の規模かイメージしにくいと思います。

  国の一般会計総額が
  18年度政府予算案で約80兆円。
  そのうち約19兆円が国債費、
  約15兆円が地方交付税交付金です。

  それ以外の国の一般歳出が46兆円。
  そのうち、20兆円が社会保障費、
  約5兆円が文教科学費、
  公共事業で7兆円、
  防衛費が約5兆円です。

 ◆そのような国の財政規模の中で
  国家公務員の人件費だけでも
  約5兆5千億円が計上され、
  それ以外にも公社、公団などの特殊法人、独立行政法人の
  人件費をカウントすれば10兆円近い人件費が
  国の予算から計上されています。

 ◆それに加えて、国の政策経費、
  ざっくり申し上げて30兆円余りの政策的経費のうち、
  少なく見積もって5兆円余りが
  天下り団体に支出されているということになります。
  少なく見積もってと言うのは、
  天下り受け入れ民間企業への事業発注は
  この5兆5千億に入っていないからなのです。

 ◆上記の天下りは
  「官」から準「官」への天下りが中心です。
  これの外側に、
  「官」から事業発注を受ける「民」への天下りがあり、
  そこは今回の調査でもカバーされていないのです。

 ◆官僚の名誉のために申し上げれば、
  多くの官僚は、個人としては、
  決して自分達が将来面倒見てもらうために
  各種団体に補助金をつけるような気持ちでは
  仕事をしているわけではありません。

  しかし、客観的な事実は、
  明らかに、システムとして、天下り受け入れ団体に
  多くの血税が交付されていることを示しています。

 ◆そして現実には、
  そうした団体に天下った、元官僚の仕事は、
  好むと好まざるとにかかわらず、
  こうした補助金や交付金を削減されないように、
  そして、あわよくば増額できるように、
  出身官庁に働きかけることになってしまっているのです。

 ◆本音ではこうした天下りをして
  後輩に圧力をかけたり、お願いをしたくはないし、
  退職まで本省で政策マンとして
  働きたいと思っている多くの官僚や、
  本当は効果がなくなってしまっている政策や制度を
  先輩とのしがらみで、守らざるを得なくなっていて
  悩んでいる現役官僚のことを考えても
  組織斡旋型天下りは禁止してあげるのが、
  国のため、社会のため、そして官僚のためにもなるのです。

 ◆現状は、システムとして、とても不幸なことですし、
  納税者の納得が得られるとは到底思えません。

 ◆政府は、5年間で、国家公務員を5%削減する
  行政改革推進法案を準備中ですが、
  一昨日の官房長官記者会見でも
  現行の天下りの法規制には手をつけるつもりはない
  と発言されているようです。

  そのような内容であれば
  「行革推進」法案とは
  まさに「看板倒れ」になると思います。

 ◆われわれとしては、
  厳格な天下り規制と官製談合防止、
  天下り受け入れ企業・団体への補助金
  及び公共発注禁止などを盛り込んだ
  真の行政改革法案を対案として
  準備していかなければならないと考えています。

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  ■お知らせ1■

  ●京都からこの国のかたちを変える会 シンポジウム

   日時:2月18日(土)午後4時から
   会場:京都・蹴上のウェスティン都ホテル
   入場無料
   出席の連絡 info@matsui21.com または 075-213-6648 

  チャレンジド(いわゆる障がい者)が
  誇りを持って仕事ができる機会をつくり、
  1円でもいいから納税してもらえるような社会を作りたい
  という理想のもとにNPOを運営されている、
  ナミねえこと竹中ナミさん、

  そして大蔵官僚を辞して、
  NPO活動の支援や行政改革に命をかける、
  村尾信尚さん
  (関西学院大学教授で土曜朝のウェークアップ準レギュラー)

  と本音でトークします。

  教育や福祉などの仕事のうち、
  どこまでの仕事を公務員が行うべきか、
  NPOやPTAの役割、
  地域のコミュニティの役割、
  中央と地方の役割分担など。

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  ■お知らせ2■

  公共政策プラットフォーム「プラトン」からご案内。

  皆様、ご興味お持ちの方はご参加ください。
  以下についてお問合・お申込はプラトンまで

  ※BBLとは…Brown Bag Lunch(BBL)形式
      昼食持込型のディスカッション・セッション

 ●プラトン第2回BBL

  □日 時:2月22日(水)11:45〜13:15
  □会 場:参議院議員会館 第一会議室
       東京都千代田区永田町2丁目1番1号

  □講 師:山本良一氏(東京大学生産技術研究所教授)
  □テーマ:「科学的知見に基づいた公共政策の立案への期待
         −サステナビリティの科学的基礎に関する
                    調査報告書を公表して−」
 
  ●プラトン第3回BBL

  □日 時:3月1日(水)11:45〜13:15
  □会 場:参議院議員会館 第一会議室
       東京都千代田区永田町2丁目1番1号

  □講 師:飯尾 潤氏(政策研究大学院大学教授)
  □テーマ:「信頼総合型改革について」

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  ●京都から、この国のかたちを変える。●
    第132号  2006.2.16 発行  (配信数:1668部)

  ●松井こうじ後援会事務所
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