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皆さん、こんにちは。
松井孝治です。
◆一昨日、昨年秋の特別国会での
民主党の要請を受けて衆議院調査局が行った
「国家公務員の天下り状況に関する予備的調査」
の結果がとりまとめられ、公表されました。
調査の対象は、
(1)公益法人
(2)独立行政法人(職員身分が国家公務員であるものを除く)
(3)特殊法人
(4)国家公務員共済組合
(5)国から補助金等の交付を受けている法人
(6)(1)から(5)法人から出資を受けている法人
です。
ただし、
これらから事業発注を受けている法人は含まれていません。
調査結果をとりまとめると
天下り団体数は、 3987
天下り役職員数は、2万2093人
天下り先団体への補助金などの交付額は
5兆5395億円 です。
◆これまで、
人事院の取りまとめる平成16年版天下り白書では、
国家公務員のうち、
人事院が承認する天下りが 89人、
同じく、各省庁が承認する天下りが630人、
合計719人と発表していました。
◆また、
総務省のとりまとめる平成17年度公益法人白書では、
国の所管する公益法人中、平成16年において
公務員が常勤理事として天下っている法人数が1033、
天下り人数が1515人と集計していました。
◆以前から、
これらは氷山の一角であると申してまいりましたが、
今回の衆議院調査局の調査で
そのことが明確に裏付けられたわけです。
◆しかも、
今回の衆議院調査局の調査でも、
最近の防衛施設庁の問題のような、
防衛施設庁から事業発注を受けている
株式会社への天下りは含まれていませんから、
以上の数字よりももっと大幅な天下りが、
国家公務員だけをとっても行われていることになります。
◆年間5兆5千億という天下り団体への補助金額は巨額ですが、
皆さんから見たときに
どの程度の規模かイメージしにくいと思います。
国の一般会計総額が
18年度政府予算案で約80兆円。
そのうち約19兆円が国債費、
約15兆円が地方交付税交付金です。
それ以外の国の一般歳出が46兆円。
そのうち、20兆円が社会保障費、
約5兆円が文教科学費、
公共事業で7兆円、
防衛費が約5兆円です。
◆そのような国の財政規模の中で
国家公務員の人件費だけでも
約5兆5千億円が計上され、
それ以外にも公社、公団などの特殊法人、独立行政法人の
人件費をカウントすれば10兆円近い人件費が
国の予算から計上されています。
◆それに加えて、国の政策経費、
ざっくり申し上げて30兆円余りの政策的経費のうち、
少なく見積もって5兆円余りが
天下り団体に支出されているということになります。
少なく見積もってと言うのは、
天下り受け入れ民間企業への事業発注は
この5兆5千億に入っていないからなのです。
◆上記の天下りは
「官」から準「官」への天下りが中心です。
これの外側に、
「官」から事業発注を受ける「民」への天下りがあり、
そこは今回の調査でもカバーされていないのです。
◆官僚の名誉のために申し上げれば、
多くの官僚は、個人としては、
決して自分達が将来面倒見てもらうために
各種団体に補助金をつけるような気持ちでは
仕事をしているわけではありません。
しかし、客観的な事実は、
明らかに、システムとして、天下り受け入れ団体に
多くの血税が交付されていることを示しています。
◆そして現実には、
そうした団体に天下った、元官僚の仕事は、
好むと好まざるとにかかわらず、
こうした補助金や交付金を削減されないように、
そして、あわよくば増額できるように、
出身官庁に働きかけることになってしまっているのです。
◆本音ではこうした天下りをして
後輩に圧力をかけたり、お願いをしたくはないし、
退職まで本省で政策マンとして
働きたいと思っている多くの官僚や、
本当は効果がなくなってしまっている政策や制度を
先輩とのしがらみで、守らざるを得なくなっていて
悩んでいる現役官僚のことを考えても
組織斡旋型天下りは禁止してあげるのが、
国のため、社会のため、そして官僚のためにもなるのです。
◆現状は、システムとして、とても不幸なことですし、
納税者の納得が得られるとは到底思えません。
◆政府は、5年間で、国家公務員を5%削減する
行政改革推進法案を準備中ですが、
一昨日の官房長官記者会見でも
現行の天下りの法規制には手をつけるつもりはない
と発言されているようです。
そのような内容であれば
「行革推進」法案とは
まさに「看板倒れ」になると思います。
◆われわれとしては、
厳格な天下り規制と官製談合防止、
天下り受け入れ企業・団体への補助金
及び公共発注禁止などを盛り込んだ
真の行政改革法案を対案として
準備していかなければならないと考えています。
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■お知らせ1■
●京都からこの国のかたちを変える会 シンポジウム
日時:2月18日(土)午後4時から
会場:京都・蹴上のウェスティン都ホテル
入場無料
出席の連絡 info@matsui21.com または 075-213-6648
チャレンジド(いわゆる障がい者)が
誇りを持って仕事ができる機会をつくり、
1円でもいいから納税してもらえるような社会を作りたい
という理想のもとにNPOを運営されている、
ナミねえこと竹中ナミさん、
そして大蔵官僚を辞して、
NPO活動の支援や行政改革に命をかける、
村尾信尚さん
(関西学院大学教授で土曜朝のウェークアップ準レギュラー)
と本音でトークします。
教育や福祉などの仕事のうち、
どこまでの仕事を公務員が行うべきか、
NPOやPTAの役割、
地域のコミュニティの役割、
中央と地方の役割分担など。
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■お知らせ2■
公共政策プラットフォーム「プラトン」からご案内。
皆様、ご興味お持ちの方はご参加ください。
以下についてお問合・お申込はプラトンまで
※BBLとは…Brown Bag Lunch(BBL)形式
昼食持込型のディスカッション・セッション
●プラトン第2回BBL
□日 時:2月22日(水)11:45〜13:15
□会 場:参議院議員会館 第一会議室
東京都千代田区永田町2丁目1番1号
□講 師:山本良一氏(東京大学生産技術研究所教授)
□テーマ:「科学的知見に基づいた公共政策の立案への期待
−サステナビリティの科学的基礎に関する
調査報告書を公表して−」
●プラトン第3回BBL
□日 時:3月1日(水)11:45〜13:15
□会 場:参議院議員会館 第一会議室
東京都千代田区永田町2丁目1番1号
□講 師:飯尾 潤氏(政策研究大学院大学教授)
□テーマ:「信頼総合型改革について」
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●京都から、この国のかたちを変える。●
第132号 2006.2.16 発行 (配信数:1668部)
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